本当にお待たせしましたっ!!
『美少女ゲームシナリオバイブル(愛育社)が、7月9日に発売になります。
店頭には、7月8、9日あたりに並ぶ予定です。
定価は税別2300円。
総ページ数400頁オーバーの大ボリュームです。
もうびっくりしちゃうと思うよ。美少女ゲームだけではなく、コンシューマーにも、同人ゲームにも、ケータイゲームにも、そしてライトノベルにもばりばり効くエッセンスがいっぱいつまっています。
是非是非、お楽しみにっ!!
こんにちは。
ぼくは日本の作家です。ポルノ小説を書いて、美少女ゲームを14年間つくっています。『レイプレイ』をつくったソフトハウス、イリュージョンにも以前勤めていました。
あなたの国は、不当に『レイプレイ』を非難していますね。ぼくが抗議する理由は、以下の4つです。
1.日本は児童ポルノの天国ではない。美少女ゲームは無法地帯の産物ではありません。美少女ゲームは審査を受けた上で発売されています。
2.『レイプレイ』は、児童ポルノではありません。『レイプレイ』に実在の子供は登場しません。3Dのバーチャル画像のみで、18歳以上の人なら実際の人間と見分けがつくようになっています。『レイプレイ』は実在の子供を搾取も虐待もしていないのです。アメリカでは児童ポルノには二次元も3Dのバーチャル画像も含めるべきだと言われていますが、アメリカの最高裁判所はそれは違憲だと判決を下しています。
3.『レイプレイ』のエンディングでは、主人公はヒロインに殺されるという処罰を受けています。日本の陵辱要素(強姦要素)のある美少女ゲームでは、陵辱を犯した者はエンディングで処罰されています。またゲームの冒頭では、「ゲームの真似をしないように」「性犯罪を犯さないように」という注意書きが表示されるようになっています。『レイプレイ』は決して性犯罪を推奨するものではないのです。
4.『レイプレイ』は、社会の敵ではありません。男性に性犯罪を起こさせようとするものではないのです。ポルノにはすべて、性衝動や攻撃性を発散させる重要な機能があります。男性ならたいてい、ポルノを楽しんでマスタベーションした後は性欲を失ってしまうということを知っています。思春期の頃に女性に対して強いストレスや憎悪を感じたりすると、男性は女性に対してレイプ願望を懐く傾向があります。しかし、その欲望をポルノは発散し、そして性犯罪を抑えているのです。『レイプレイ』の場合も同じです。『レイプレイ』は2006年に発売されています。つまり、3年も前です。もし『レイプレイ』が害悪だというのなら、日本で強姦件数は増加していたはずです。しかし、そんな事実は決してありません。それがポルノの効用であり、ポルノの効果なのです。日本の強姦率は、イギリスやアメリカに比べて低いのです。人口10万人あたりの強姦件数は、カナダが78件。アメリカが32件。イギリスが16件。日本が1.78件です。ポルノは、性犯罪を抑えることについて非常に効果があるのです。
ぼく自身も、児童ポルノは禁止されるべきだと思っています。しかし、その中に二次元画像や3Dのバーチャル画像を含めるべきではありません。そんなことをすれば、アニメやマンガの豊かさを損なってしまいます。
400年ほど前、魔女狩りのために多くの犠牲者が出ました。17世紀、急激に経済格差が広かったのです。その状況は今の21世紀とそっくりです。ハインリッヒ・ボーツァーという男が、1599年にこんなことを言っています。「悪魔との契約は恐るべき犯罪である。だから人に害悪を与えたことが証明できなくても、火刑に処すべきである」。あなたはこれを過去のことだと言って笑えますか? 今風に言い換えると、こうなります。「性的妄想は犯罪である。だから人に害悪を与えたことが証明できなくても、処罰するべきである」。
ぼくは、これは21世紀の魔女狩りだと感じています。糾弾する人は、おぞましく見えるものは完全になくすべきであるというロジックを使っているように思えます。おぞましく見えるからといって蛾の幼虫は殲滅させられなければならないのでしょうか?
レヴィ・ストロースは未開社会の中に、洗練された秩序と構造を発見しましたが、一部の欧米人はいまだなお、他国の文化を野蛮と見なし自分たちが啓蒙するんだという態度をやめられずにいます。我々日本人は、野蛮な人間ではありません! あなた方は、他国の文化をレイプするべきでもないし、また文化的に再占領するべきでもありません。世界は多様性に満ちています。倫理観もそうです。イギリスもアメリカも自国の狭い倫理観を他国に押しつけるべきではありません。19世紀はもう「終わった」のです。あなた方は日本のように、ポルノの効用と価値を学ぶべきです。他国に対して自分たちの狭い倫理観に従えと強要することは「野蛮」と呼ばれるべきものです。他国を児童ポルノの天国と非難することも、また野蛮行為です。ぼくは、イギリスは野蛮の天国ではないことを信じています。
盲目の警察も、異端審問官もいりません。あなた方だって、そうでしょ?
なお、ハインリヒ・ボーツァーの言葉は、度会好一『魔女幻想』(中公新書)から引用しました。
魔女幻想
イギリスにThe Guardian誌というリベラル系の雑誌があります。今回のレイプレイの事件についても扱っています。そこに対して、先日抗議文を送りました。外国の人が読めるように、その全文を掲載します。
Hello dear.
I'm a Japanese novelist who have written porno novels and created hentai games for 14 years.I had worked at a softmaker Illuison that produced "RapeLay".
Your country unjustly accuses "RapeLay" and Japan.There are 4 reasons I can protest:
ONE.
Japan is not a "heaven" of child pornography.Hentai games are never a fruits of a lawless area.In Japan Hentai games are examined and sold.
TWO.
"RapeLay" is not a child porngraphy.In "RapeLay" there isn't any real child.It has 3D virtual images all over18 people can tell from real person.So "RapeLay" never abuses nor exploits any real child.Though US insist child porngraphy should contain 2D and 3D pictures of girls,the Supreme Court in US declairs that is unconstitutional.
THREE.
In the ending of "RapeLay" central character is punished by being killed by heroines.In Japan all video games with the content of rape punish a raper in the ending.In the opening of all video games a caution not to mimic the game and not to commit sex crime is displayed."RapeLay" never recommends a user to commit sex crime.
FOUR.
"RapeLay" is not an enemy of a society.It doesn't urge men to commit sex crime. All porngraphies carry out important function to defuse sexual impulse and aggression.Almost men know that they lose sexual desire after enjoying porngraphy and masturbating.When a man feels strong stress or abhorrence against women in his early adolescence,he is likely to have desire to rape.Porngraphy defuses the desire and refrains from sex crime. So "RapeLay" does."RapeLay" was on sale in 2006.So 3 years ago! If it was harmful,there must have increased the number of rape cases in Japan.But NEVER! That's the use and effect of porngraphy.There is very lower incidence of rape in Japan than in UK and US.Incidence of rape per hundred million is thus:Canada,78;Us,32;UK,16;,Japan,1.78.Porngraphy has great influence on decreasing sex crime.
I agree child pornography should be prohibited,but it must not contain 2D or 3D virtual images.That can diminish the richness of Manga and Anime.
About 400 years ago,there was witch-hunt and were many victims.In 17th century economic disparities were widened all of a sudden.The situation is similar to 21th century.In 1599 Heinrich Botzar said "A contract with devils is awful crime.So you must make a witch suffer at the stake even if you can't prove he or she caused harm anyone". Can you laugh as things gone by? If you rephrase it in modern words,"Having a sexual fantasy is awful crime.So you must punish a man if you can't prove he caused harm anyone."
I feel this is witch hunt in 21th century.The logic of accuser seems what seems nasty must be completely wiped out.Any catapillar of moss should be completely killed because it looks nasty?
However Levi-Strauss had discovered a sofisticated order and structure in uncivilized society,a part of European and American still won't stop looking other culture savage and enlightning other countries.WE JAPANESE ARE NOT SAVAGE PEOPLE.You should not rape other culture or culturally reoccupate our country.The world is full of diverstieis.So ethics is.UK and US should not impose their narrow ethics on other countries.19th century is OVER.You should learn the use and value of porngraphy like Japan.Compeling other countries to obey one narrow ethics should be called "SAVAGE".Accusing other country as a heaven of child porngraphy is also called babarism.I believe UK is not a heaven of SAVAGE.
I don't want blind police nor inquisitor.You don't want too.
Thanks reading.
Regards
Hiroyuki Kagami
『美少女ゲームシナリオバイブル』が、6月中旬に愛育社から発売されることになりました。
自分の著作を追い風と表現するとは、なんという恥知らず(笑)。手前味噌もいいところではないか!(笑)
『美少女ゲームシナリオバイブル』は、ぼくが東京で14回開いた美少女ゲームシナリオ教室がベースになっています。そこに加筆、加筆で400頁オーバー。でも、たぶん、値段は2300円(税別)。
この厚さで、この値段なのかっ!! 麻生首相の定額給付金よりうれしくて目が泌みるぜぃっ!
というオーバーアクションはほっといて。
でも、かなりお得だと思います。
講義は全26講。ゲームデザインではコンセプトワークをやりなさいとか、キャラクター設定は2段階で行ないなさいとか、スランプは存在しないとか、そういう凄く実践に役立つことがてんこ盛りです。
また、プロの人も読めるように、人事のこととか、リテイクの出し方とか、ディレクションとか、ソフトハウスを率いる時に何を念頭におけばいいのかとか、売れるとはどういうことかとか、書きたいものと売れるものは一致するのかとか、そういうことまで書いてあります。
また、ゼロ人称とは何かとかポルノ小説と一般小説のエッチシーンの文体はどう違うのかとか、エロティシズムはいつどのように発生するのか、といった新書チックなことも載っているので、単にサブカルチャーについて興味がある人にも、学者さんにも読めるようになっています。東浩紀氏にも、そして今回の規制に対していいんじゃね発言をした宮台真司氏にも、是非読んでほしいね。本当の美少女ゲームの歴史はここにあるのよ!!
実は、ポルノ規制についても少し触れてあります。ぼくらオタクはテレビ局に対して声をあげ、そして規制に対して戦わねばならないのです。
というわけで、実践と理論ありのまさにバイブル。
オッパイブルではありません(笑)。そんなにオッパイのことは書いてありません。表紙はチャイナなオッパイだけどね。
ポルノ規制の動きが加速しそうな中、ひとつのパースペクティブになればいいな、と思います。
■性暴力ゲーム規制強化へ、与党が流通歯止め検討チーム
(読売新聞 - 05月29日 23:20)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=852406&media_id=20
この展開は予想されたことだ。
そして、不必要な展開だ。
すでに陵辱ゲームは下火にあり、思い切り衰退に向かっている。現在、陵辱ものはマーケットの1〜2割だが、放置していても1割以下に低下するだろう。わざわざ販売を禁止したり規制を強化したりする必要はないのだ。
しかし、そういう現実は、規制論者にはどうでもいいことだ。 とにかく自分が気に入らないものを叩きつぶすこと、それを自分あるいは自分の支援者あるいは圧力をかけてきたアメリカのためにすることが、彼らの誇りなのだから。
多くの人がポルノに対して誤解しています。
陵辱というそのおぞましさ、強姦という外見にとらわれて、「そんなやばいものなくしちゃえば」と短絡的に考えてしまっています。「レイプして、中絶させる過程を楽しむなんて、そんなやばいゲーム、発禁にしちゃえばいいだろ」って書き込みをmixiでも見ました。すっかりマスメディアの偏向報道に踊らされてしまっていますね。
でも、それって、おぞましい昆虫は殺してしまえっていう考え方と同じです。疑わしきは罰せずという言葉がありますが、ポルノについてはおぞましきは罰せずです。けがわらしきものはすべて罰す、おぞましきものはすべて罰すというのは、非常に狭小な考え方です。 そういう思考をしてはいけない。なぜなら、いいように政府にコントロールされてしまうから。安易なプロパガンダに踊ってしまうのは、ヒトラー出現のドイツと同じです。
ちょっと脱線するけど、村上春樹『1Q84』の中には、17歳の女子高生と30歳の男性とのセックスが出てきます。恐らく、世界各国で翻訳されるでしょう。うるさいアメリカが「こんなのは児童ポルノ法違反だ!」とケチをつけてくる可能性があります。
その時に、村上春樹の『1Q84』を日本国内でも販売禁止にするのでしょうか? 文学だからいいんだと言うかもしれませんが、『1Q84』の中では、女子高生の裸が何行かにわたって描写されています。陰毛のことについても触れられています。
アメリカが圧力をかけてきた上に、『1Q84』という文学小説を読んで、ある男性が女子高生とのセックスシーンに欲情して実際に女子高生を強姦するという事件が発生して、おまけに犯人が「『1Q84』を読んでむらっとしたから」と言ったら……?
発売禁止にするのでしょうか?
「たとえ文学といえど、これは児童ポルノである。日本は子供を守るバリアーが低い」と、たぶん規制論者たちは主張してくるでしょう。
それを「うん、そうだよね」って認めちゃいますか……?
現実問題、ペンクラブが猛烈に抗議するので規制はできないと思いますが、ゲームの場合、抗議する団体が存在しない。だから、連中が執拗に叩いてくるという側面があります。 これに対抗するためには、統一した団体をつくること、そしてユーザーの個人レベルで偏向報道をするテレビ局に抗議の電話をかけることが一番かもしれません。
女性の方へ。
あなたがたは重要なことを忘れています。
強姦とか調教もののポルノを読んで男は何をすると思いますか?
欲情してただ終わりじゃないんです。
オナニーするんです。
射精するんです。
射精すると何が起きるか。
そういうどす黒い欲望や性欲や攻撃欲がきれいさっぱり飛んで行くんです。
男なら、欲望に悶々としながらポルノショップに行くと余計に散財してきてしまう経験を持っています。でも、オナニーしてから行くと、驚くほど買わない。 空腹状態で買い物に行くと、余計なものを買ってきてしまう主婦の心理とよく似ています。
ポルノには、そのまま放置すると社会に悪影響を及ぼすかもしれない性欲や攻撃欲をイメージの世界で昇華&発散する精神的機能があるのです。 たまにAVを見て、ゲームをやって欲情して犯罪を犯すお馬鹿さんが出てきますが、もし5連発でオナニーしていたら、そんな元気もないでしょう。 本当にいいポルノに出会って、本当にいいオナニーができてしまうと、男って、攻撃欲や性欲を失ってしまうのです。ポルノには、そういうすごく大切な面があるのです。
でも、強姦や陵辱関係のゲームを全面的に取り締まってしまうと、行き場のなくなった欲望は、イメージではなく実体に向かいます。つまり、本物の陵辱と強姦です。
現在、人口10万人あたりの強姦件数は、アメリカが38件で世界ワースト11位。日本は1.8件で世界95位。でも、イメージの世界を取り締まって欲望の捌け口をなくしてしまうと、性犯罪率は上がってしまうでしょう。
そんな未来を、あなたがたは望みますか?
【 告知 】
6月中旬に、愛育社から『美少女ゲームシナリオバイブル』が出ます。その中でも、規制問題のことを少し扱っています。
⇒性暴力ゲーム規制強化へ、与党が流通歯止め検討チーム
現場にいる人間からすれば、出火がおさまったところへわざわざ消防車をくり出すお馬鹿さんに思える。
彼らは「多量」というレトリックを使用する。しかし、そもそも、美少女ゲーム業界では変化が起きていて、陵辱ゲームが売れなくなってきているのだ。
かつては大ヒットはないけど、7000本は取れると言われていた。それが5000本に落ち、恐らく今は3000本にまで墜落している。ユーザーの嗜好変化を考えると、さらに2000本に向かって落ちていく可能性は高い。
そういう中で、歯止めをかける必要があるのだろうか?
それに、そもそも、『レイプレイ』は非合法の商品でもない。無法地帯の存在でもない。美少女ゲームでは、基本的に18歳未満の少女は性対象として表現してはいけないことになっている。そのため、そのような配慮をいくつかしている。決して無法地帯ではない。でなければ、都道府県の青少年育成条例で認可を受けることはなかろう。『レイプレイ』は認可を受けて正当に販売されていたものなのだ。
にもかかわらず、「多量に出回っている」と表現することで無法地帯であるかのように見せかけて、一気に世論を規制擁護へと導こうとしている。おまけにしつこく「少女」をくり返している。読売新聞は、政権の太鼓持ちとして断罪されるべきだろう。このようなところに報道をする資格はない。
「性暴力ゲーム」という表現の仕方も、相変わらずだ。ならば、90年代のハードポルノで全盛期を誇った陵辱&調教小説はどうなのだ? あれこそ、性暴力小説ではないのか?
「性暴力ゲームの規制に関する勉強会」は、悪意に満ちている。これこそ、ぼくたち秋葉系文化へのレイプに他ならない。レイプとは、レイプされる人間の取捨選択の自由を奪って強引に性器挿入することだが、今ぼくたちが突きつけられようとしている現実も、まさにそうではないか。彼女たちは「他人に被害を与えずに妄想を嬉しむ」という自由を奪って、規制というペニスをぼくたち秋葉系の男子に挿入しようとしているのだ。なぜ強姦したのだ、と問われれば彼女たちはこう答えるに違いない。「強姦ではありません。これは、子供を守るための和姦です」。嘘も方便とはこのことだ。
野田議員は「子どもを守るバリアが日本ではきわめてルーズだ」と指摘したというが、なぜそこで子供を守るバリアにまで発展するのか。『レイプレイ』をプレイした人間が、事件を起こしたというのか? 問題は日本国内でのみ販売の許されたものを勝手に外国の業者が輸入して勝手に外国で全年齢対象で販売したことなのだ。咎められるべきはその外国の業者と、それに便乗してけちをつけたイギリスとアメリカの常識のなさである。そこを指摘しないのは、この事件を利用して規制を強めて美少女ゲームを撲滅してやろうという悪意しかないからだ。
多くの人は、ポルノについて誤解している。規制論者が理解していないのは、彼女たち自身がそもそも自分自身の性=性欲を見つめなおせていないから、つまり、人として狭量な半端野郎だからだが、別の言い方で言いなおすと、誤解の前提には、オナニー自身から目を背けてオナニーの効用を考えないところにあるようだ。
オナニーを汚らしいものと考えたのは1世紀前の話。当時は資本主義の立場から、「オナニーをすると頭が悪くなる」とか「精神に悪影響が出る」とか、トンデモ発言が出たものだ。現在、ポルノを糾弾する人の多くは、そのトンデモ発言をいまだに信じているように思える。
ポルノを知らない人は、ポルノは悪であると決めつける。ポルノは犯罪や悪魔と同じだと見なす。だが、ポルノは殺人ではない。悪魔でもない。そもそも、自分の好きな小説やマンガを読みながら一人自分の下半身をこするそのどこに犯罪があるというのか。決して他人を襲っていないのに? 頭の中でテロを考えたら、テロの実行犯と同じ犯罪者だと言うのだろうか?
もしポルノを読みつづけたら悪魔になるというのなら、すでに10億人は悪魔ということになるが、そんな話は聞いたことがない。悪魔はむしろ、別の方にある。ぼくは、規制論者を見ていると、罪もない人々を魔女に仕立て上げて数十万人を虐殺した魔女狩りを思い出す。これは現代の魔女狩りだ。それも世界的なレベルでの。
ポルノに関して、非常に有名な言葉がある。ポルノ作家・北原童夢氏の名文だ。
私見をいえば、ポルノグラフィーは決して性犯罪を奨励している訳ではない。それは実践への呼びかけではないのだ。ポルノは単に、読者が個的な「妄想」を掻き立て、そのことによってささやかな性的カタルシスを得るための媒体にすぎない。
(館淳一・北原童夢・睦月影郎・田拝聡一郎『作家養成講座 官能小説編』ベストセラーズ)
それでも過敏な人は『レイプレイ』に対して、「女性をレイプして、しかも中絶させるなんて」と眉をしかめるかもしれない。だが、それはポルノというものを知らぬ人の安易な脊髄反射でしかない。ポルノには、陵辱や強姦などのどす黒い性欲や攻撃欲を昇華させ、発散させる心理的機能がある。そして、どうやらそれは強姦件数の低さと関係しているみたいなのだ。日本でも規制の緩かった70、80年代は性犯罪が少なかったと報告する者もいる。ポルノは国家の安定装置なのだ。それを一切放棄してポルノの全面禁止を叫ぶ者は、社会の混乱と暴動を、性犯罪の上昇を招きたいのだとしか思えない。ポルノをなくすのは、部屋のゴミを片づけるのとはわけが違うのだ。
ゴミ虫という虫がいる。ゴミの中によくいる虫だが、土の浄化に非常に役に立つ昆虫だ。そのゴミ虫を、汚いからといってこの地球上から全滅させるのだろうか? ポルノ規制論者が言っているのはそういうことだ。結局は、自分が気に入らないから、汚らわしいと思うから規制しようとしているだけなのだ。それも、狭くチープなキリスト教的倫理観と未熟な性意識から。
恐らく、今は世界的なポルノの危機なのだと思う。それもすでに反論力を確立した小説の危機ではなく、ゲームやマンガのグローバルな危機なのだと思う。その危機がひたひたと忍び寄っている。たとえば、アメリカでは日本のエロマンガを所有していた39歳の事務員が児童ポルノ法の違反で逮捕という憂き目に遭っている。
⇒日本のマンガを集めていた米国人、児童ポルノ禁止法違反で有罪に
二次元や三次元的ヴァーチャル映像を児童ポルノ禁止法の対象に含めることは違憲であると、アメリカの最高裁判所は答えを出しているが、にもかかわらず、アメリカは二次元に対しても不当に踏み込んで処罰を行なっている。そして最高裁判所の判決に逆らう不敵な態度を、自国だけでなく日本にも押しつけようとしている。その一環が、今回の『レイプレイ』事件なのだ。
『kanon』を生み、『Air』を生み、外国人も知っている『デモンベイン』も生み、『Fate』も生んだ美少女ゲームが消滅しかかっている。ぼくらはその危機に対して、立ち向かう必要があるだろう。
国民よ立てとギレン・ザビは叫んだが、その言葉は今、こう読み替えられるべきかもしれない。「オタクよ、立て!」と。
【 告知 】
6月中旬に、愛育社から『美少女ゲームシナリオバイブル』が出ます。その中でも、規制問題のことを少し扱っています。







